留学を終えて
野瀬 真佳さん
人文学部 人文学科
留学期間:2023年9月~2024年7月
留学先:同済大学
留学先大学について
派遣先大学は「復旦大学」「上海交通大学」と並ぶ上海の名門校で、上海の中心部にあります。大学は非常に大きく、スーパーや理髪店があり、宅配も学内まで届くので、外に出なくとも生活できるほどです。学食も複数あり、安くて美味しかったです。北苑の麻辣湯と西苑の自分でトッピングが選べる麺をよく食べていました。

学習面について
交換留学生は「進修生」として受け入れられると思います。私は渡航前に派遣先大学とzoomをし、前期は留学生用のカリキュラムに集中し、後期は学部の授業を受けると決めました。ですが、その時担当だった先生が退職され引き継ぎが十分ではなく、後期も履修が制限されることになり、聴講という形で授業に潜り込むなどしていました。
留学生用の授業では「高級班」「中級班A/B」「初級班」にクラス分けされました。渡航後、教授に到着報告に行くと、自分のクラスが伝えられます。「高級班」は10人程度の少人数クラスでしたが、「中級班」「初級班」はそれぞれ20人以上いるようでした。授業は午前中に2コマなのですが、1限が8時からで早起きが大変でした。課題の量はそこまで多くありませんので、午後はクラスメイトと遊びに行けると思います。
生活について
上海はとても便利です。一番は「外売」で、安い値段でデリバリーを頼むことができます。交通の便もよく、地下鉄は東京のように数分に一度来ますし、街中はシェアサイクルで安く移動できます。また、上海は国際都市で日本人も多く住んでいるので、虹橋の方へ行くと日本人向けの店が多いと聞きます。
留学で得たこと
素敵な友人を得ました。全員が優秀なので、自分の至らなさを知りますし、追いつかなければと思えるような人たちと交流できていました。優秀な人たちに出会った時、自分を責めたりすねたりするのではなく、見習い頼る力が大事だと思います。
後輩へのアドバイス
準備している時、不安な気持ちもあると思います。そのときは存分に苦しみましょう。私も苦労しました。苦しんで苦しんでそれが無くなった時、未来の自分が今の自分を誇らしく思ってくれるはずです。また、個人的には、日本人との交流は必要だと思います。私は一定のレベルに達した状態で留学しましたが、それでも外国語では言いたいことの半分しか言えません。これが積み重なるとちょっとしたストレスになります。母語で話ができる存在は貴重です。

知の森基金へのメッセージ
私が渡航した頃、円安が進み、一元19円程度から22円にまでなりました。予想よりお金が必要になりましたが、奨学金のおかげで不自由なく生活ができました。助けになりました。感謝しています。
